本の装丁クリエイター。

次の本の装丁をお願いするクリエイターさんが決定した。

ありえないマーケティング、ありえない仕組み。と両方とも装丁に関してはほぼノータッチのまま進めてしまったので、若干後悔が残っている。

決してひどいものではないですが、「らしさ」を全く表現できなかったことと、どこかの本と同じような「もぐっている」感が自分の中ではぬぐえません。あと強いて言うなら、自分の本ながら、はっきりいえば今ぽくない。そこが少し後悔している点です。

私が、本を書店で手に取る要素だと思うのは以下の3点。

(1)タイトル(時流に乗ってたタイトルか+感情マーケティングの要素が含まれているか)
(2)装丁デザイン(色、フォント、レイアウト、写真・イラスト素材の有無、使う加工、使うインクの種類など)
(3)帯文(ターゲットに突き刺さる一言や内容に興味を持たせるための補佐的機能+権威推薦など)

類型的に考えてみると、この3つが書店をプラプラしているときに「ん?なんだこれ、面白そう」と手に取るきっかけ作りになる。つまり、一番最初の顧客接触が行われるインターフェイスだ。
だからこそ、装丁はバカにできないと思う。

昔から売れている本の傾向を見ていくと、明らかにその時々のトレンドがあることが分かってくる。最近の本は、やはり勝間本や、レバレッジシリーズのような、洗練された都会的な装丁がビジネス書の間ではエッヂが立っているように思います。

ということは、装丁に関しては、タイトルと同じくらいこだわりを持って臨んでしかるべき。
言葉はデザインと一対のセットになって、初めてその意味が完璧に固定されてくるものだと考えています。装丁に関して言えば、その本の手触り、視覚的な印象から、その本の中身までイメージさせてしまう「妄想力」をもった本の構成モジュールです。そういう感性的な部分に働きかけるパーツだからこそ、お願いするクリエイターさんにもこだわりを持ちたい。

生意気だといわれるかもしれませんが、いちモノツクリに携わる人間として、ここはどうしても譲れないポイントだったりします。

今回は原稿を割と前倒しで進めてきたこともあり、こういった部分、本文組や装丁、帯、細かい部分のクリエイティブにまでこだわってできたらいいなと考えています。

最近手に取る本で、「この方の手がける装丁は美しいなぁ~」と思うクリエイターさんがいて、版元さんに「●●さんにお願いできないでしょうか?」と打診をしてみたところ、「OKですよ!」とのこと。嬉しい。

自分自身がデザインに携わるクリエイターであり、日々色々なクリエイターさんとの関係を作って仕事をしているディレクターだからかもしれないが、ディテールレベルで「素敵!」と思えるクリエイターさんに自分の本のデザインをお願いできるほどうれしいことはないです。どんなものができるかとても楽しみ。

個人的に、「この人の仕事が好きだ!」と思うクリエイターさんとは長くお仕事でお付き合いをさせて頂きたいと思っているので、今回の仕事を機に、ずっとお付き合いできる関係になれたらいいな、なんて考えています。

まだ一般公開はできないので、名前は申し上げられないが、書籍リリースの際はそういった部分含めてまた諸々ブログにてシェアできたらと思います。^^

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