ハラショーのウェブディレクター講義:ディレクター的仕事術
- 2009 Feb 13
- Category:Web制作&デザイン | Web技術 | 経営ノウハウ

ウェブ系を目指している若い子たちが意外に多くこのブログを見てくれているみたいなので、ハラショー的ウェブディレクター話をお届けします。
ウェブディレクターって、「ひとくくり」の話をするとすごく途方もなくなる。
僕はデジハリのウェブディレクター科修了生でもあるんだけど、デジハリが教えてくれたことは世の中的マキシマムのウェブディレクター論。
なんせデジハリのディレクター科は、講師がほぼ全員IMJの現役ディレクター。(IMJっていうのは規模的には日本で一番大きいウェブ制作会社です。)
なので講師たちが携わっている案件はほぼナショクラ(注:ナショナルクライアント)クラスの大規模な案件ばかり。金額的には下で400万~みたいな。そんな感じで。
まあ、IMJくらい大きくなるとものすごい間接コストでそのくらいを下限にしないと案件を受けるだけでマイナスになってしまうんでしょうね。
特に大きなウェブ制作会社は職種ごとにアセンブリー化が進んでいて、受け持ちの仕事がかなりきれいに縦で分かれているもんです。言うならばその道のプロがたくさん存在していて、その人たちに専門の仕事のみをアサインして回していく。その工程管理がディレクターの主な仕事になる。
しかし、ウチのような小さい会社というのは、一人当たりの持ち回りタスクが大きな会社よりも多くなるのが常です。つまり、デザイナーであっても当然のようにコーディングはこなせなければいけないし、あわよくばシステムサイドの見識や実務スキルも求められる。
同じウェブ制作といっても、全く異なる光景があるわけです。
そんな中でディレクターに求められるものというのも、会社の規模、案件数、使える人員的なリソースによって大きく異なってくる。
で、ディレクターというのは、土木建築でたとえるならば、いわゆる「現場監督」に相当する仕事。
業務内容としては、通常は・・・案件(プロジェクト)がキックオフしてからラウンチするまでの一切をとりしきり、進行に滞りがないか、クライアントとの希望とそれていないか、納期は間に合うのか、もちろん予算を達成できるのかなど様々な視点から「プロジェクト」を成功に導くのが仕事です。
つうことで、「言った言わない」を防ぐため+プロジェクトメンバー間で共通の認識・前提のもと制作を一貫して行いたいため、サイト構築に関する全般的な指示をドキュメント化するのもディレクターの仕事のうちです。
その時に割と大きくてきちんとしているところで出してくるドキュメント類に関して世の中的MAXをシェアしておきます。たぶんですが、これ以上やるところはそんなにないと思います。(たとえばユーザビリティにものすごく精通している制作屋さんとかじゃない限り)
■全体指示書
・いわゆる企画書としての内容(主旨・クライアント情報他)
・コーディングガイドライン
・動作保証環境
・サイトマップ
・ロードマップ
(各ページごとの、クライアント提供資料、素材、自前素材 テキストデータ、デザインカンプ等、全ての情報がページ毎に列挙)
・カテゴリーラベル
(各カテゴリーごとのテンプレートで、どこを共通にして、どこをユニークにするのか、そのモジュール名やカンプ名、 将来的な拡張の可能性等を留意点として書いておく)
・ワイヤーフレーム(ページごとにつくるとなおベター)
(ここにも素材名、カンプ名やカンプ内のレイヤーについてのガイドラインも記されていました)
どこまでやるか、どこはやらないか?
というのはディレクターによって異なると思います。
上記に挙げた内容は、だいたいかなりフルフルでやる場合のサンプル。
大きな会社で個々のディレクターの動きに対しても一定以上のガイドラインをしいてクオリティコントロールを行っているようなところ(あるのか?)でない限りはあまりここまでフルにはやらないと思います。
特に予算規模が100万円以下の小規模案件の場合はこのドキュメントを作るだけで相当コストがかかってしまいますので、省略して、キモになるクリティカルな定義だけをしてさっさと進行に入ることのほうが多いです。
いまウェブ業界を目指している人でアフィリや趣味サイトなんかを作って練習・勉強をしている人も上記メモを参考にして、「自分的ウェブ制作指示書」みたいなものを作って制作を行ってみるといいかも。
現役のデザイナーさんやコーダーさんなどの現場の人たちも、ディレクター的な視点を大事にしていくと個別のパーツ制作や、色づかい、ボタンがどうとかいうミクロ的な考え方だけでなく、ウェブ構築を通じてクライアントが得たい結果、目指すゴールといったビジネス全体のマクロ視点で「制作」という仕事をとらえることができるのではないかと思います。
もし仮に、他社へ制作物を提供する制作会社ではなく、自社で利用するための内部制作メインの場合でも、上記のようなドキュメント類を手間が許す限りまとめていくことで自社内にリソースとして後々蓄積していくものがだいぶ変わってくるはず。
ウェブ系の人たちのご参考になれば幸いです。
- 2009年02月13日 4:11
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